35歳の高校生 第1話 ストーリー
始業式を迎えた国木田高校に、高級外車に乗った派手な身なりの編入生がやってきた。彼女の名前は、馬場亜矢子(米倉涼子)35歳。高校を中退しているため35歳でやり直したいという彼女を、教育委員会からの申し出により国木田高校で受け入れることになったのだ。亜矢子の素性は名前と年齢以外、すべて謎。教師も生徒も亜矢子を好奇のまなざしで見つめる。
亜矢子は、赴任したばかりの国語教師・小泉純一(溝端淳平)が受け持つ3年A組に編入する。小泉は、自分より年上の亜矢子をどう扱っていいか分からず、思わず敬語を使ってしまう。3年A組のクラスメートたちは、亜矢子を「ババア」と呼んでからかうが、亜矢子は「友達、100人作りたいと思ってるんで、よろしくお願いします」と言い放つ。
昼休み、亜矢子はクラスメートの長谷川里奈(広瀬アリス)がトイレの個室でお弁当を食べているのを見つける。実は、友達のいない里奈は一人でいるのを見られないように、トイレで食事する“ベンジョメシ”をしていたのだ。何でトイレで食べているのかわからない亜矢子は里奈に「一人でトイレで食べて…おいしい?」と聞いてしまう。
そのせいで、里奈がベンジョメシをしていた事がクラス中にバレてしまい、里奈は翌日から学校に来なくなってしまった。里奈が不登校になるかもしれないと知った亜矢子は、里奈の家に向かった―――