ASPでWebアプリケーションを自動作成する〜例えば、備品管理システムを作る

2005.2 作成
INDEX;

 1.簡単ASPアプリケーション作成ツールの構成 
 2.ASP作成ツールの動作環境 
 3.Webアプリケーション作成手順 
 4.ASP作成ツールのダウンロード 
 5.作成ASPの動作方法 
       
TARGET;
・ACCESS(DB)連動Webアプリケーション(Active Server Pages:ASP)を
 自動作成する。
・今まで、EXCEL等で管理していた作業をWebへ移行し、
 社内や部内でデータの共有化が図れます。
 EXCEL→AccessからASPを自動作成します。
 -例-
  ・備品管理システム
  ・携帯電話番号管理システム
  ・営業日報システム
  ・ライセンス管理システム
  ・図書管理システム
  ・稟議書管理システム 等
  が簡単に作成できます。
        
		

1.簡単ASP Webアプリケーション作成ツール(ASP作成ツール)の構成

  本ツールASP作成ツールは、Microsoft Access Mdb から、簡易なWebアプリケーション(ASP)を生成作成するものです。    本ツールは、Web上で動作し、次の機能を生成作成します。    (生成機能)    (1)一覧表(10件ごとまたは全件表示)。データベースのフィールドがメモ型の項目は表示しません。       「10件ごと」と「全件表示」は、ボタンで切り替えが出来ます。    (2)全項目表示(同上)。データベースのフィールドがメモ型の項目も表示します。       「一覧表」と「全項目表示」は、ボタンで切り替えが出来ます。    (3)新規登録フォーム(プルダウンメニューの自動生成可)    (4)更新フォーム(同上)    (5)メール送信(新規登録、更新時)(オプション)。メール送信はBASP21を使用。    (6)検索機能(データベース項目による検索)    (7)起動時ログイン画面表示機能
図1 ASP作成ツールの構成

(説明)
 (1) *1:EXCELファイルのインポート
    予め作成した空のMDB(ファイル名任意)に、メインテーブルやプルダウンメニュー用定数テーブル等を
    インポートします。
    また、予め作成した空のMDBのDSN名(データソース名)(名は任意)は、IISに登録しておきます。
 (2) *2:ASP作成ツールを起動します。
      URL; http://127.0.0.1/aspmake/aspapli-make.asp (ローカルサーバの場合)
     起動したら、画面の指示に従い操作します。
 (3) *3:画面操作で入力されたデータベースのテーブルを読み込みます。
 (4) *4:ASPが生成されます。
     そのファイル名は、メインテーブル名+main.asp です。適宜、後で変更してください。
 (5)ASP作成ツールのファイル構成(このファイル全体をダウンロードできます)
    
図2 ASP作成ツールのファイル構成
 [aspmake] (テスト環境パス C:\Inetpub\wwwroot\aspmake)
      +--[ap]    ←生成されるASP格納フォルダ。右参照。
      +--[db]    ←ASP作成ツール参照用データベース	
      +--aspapri-make.asp   ←ASP作成ツール
       
 [ap] (フォルダ名及び場所は任意)
   +--[img]      ←画像(注)
   +--[jslib]    ←Javascript等ライブラリ(注)
   +--[sendmail] ←BASP21メール用フォルダ(注)
   +--bihinmain.asp ←本ツールで生成されたASP
   +--howtomake-kanribo-apli.html ←本ページ(参考)
   +--sendmail.asp  ←メール送信ASP(注)

  (注)ASP作成ツール走行時は不要です。
     生成されたASPを動作させる場合に必要になります。

 [db] (フォルダ名及び場所は任意)
   +--sample.mdb  ←データベース(ファイル名任意)

        

2.ツールのシステム構成(動作環境)

   ASPが動作可能なWindows環境が必要です。
表1 システム構成
走行確認
OS/サーバー
・Windows2000 Server
・Windows2000Pro+IIS5
・Windows98SE+PWS
・Windows XP+IIS5では、未確認です。
必要ソフト
(サーバ)
・BASP21(メール送信用フリーソフト)(注)
・Microsoft Ecel 2000以上(DB構築用)
・Microsoft Access 2000以上(DB構築用)
・(注)ASP作成ツール走行時は不要です。
 生成されたASPを動作させる 場合に必要です。
・Excel,Accessはあった方が便利です。
クライアント・InternetExplorler5.0以上
・Microsoft Ecel 2000以上(DB構築用)
・Microsoft Access 2000以上(DB構築用)

3.Webアプリケーション作成手順〜ASP作成ツール操作手順

 (1)EXCELファイルを作成します...

    Webで処理する管理簿等の項目名及びそのデータをEXECLに作成します。(説明上、メインシートと呼ぶ)
    データが無い場合は、項目名のみを作成します。
    また、フォームでプルダウンメニューにしたい項目の値を別シートに作成します。(説明上、サブシートと呼ぶ)
   (作成規則)
     ・メインシート
      最後の項目の後に「更新月日」という名で一項目を追加してください。値(データ)は、入力不要です。
     ・サブシート
      1列目に、項目名(名前任意)、値1、値2・・・と作成します。値1(2行目)が、メニューの
      デフォルト値になります。
   (サンプル事例)
    ・bihin-sample.xls (EXCELファアイル)
     bihin-sample.xlsのシート構成(シート名)は、つぎのとおりです。
       ・備品台帳(メインシート。必須テーブル。)
       ・資産区分(サブシート。プルダウンメニュー用。)
       ・良否(同上)
       ・種別(同上)
       ・管理部門(同上)
       ・システムテーブル(システム管理テーブル。パスワード等。必須テーブル。)

 (2)EXCELファイルをインポートします...

   (操作方法)
    @ ACCESSを起動し、空のMDBを作成します。(場所、MDBファイル名任意)
    A 作成したEXCELファイルから、シートごとに、MDBにインポートします。
      (データベールテーブル名は、任意。日本語可。)
      (1)項サンプル事例のシートをインポートし見てください。

   (インポート時の留意事項)
    @ インポート時、「先頭行をフィールド名として使う」及び「主キーを自動的に設定する」を選択して下さい。
      「主キーを自動的に設定する」を選択すると、主キーのフィールド名はIDとなります。
    A インポート後、各フィールドの「データ型」を適切に設定してください。
      「更新月日」フィールドは、「日付/時刻型」としてください。
    B フィールドが「テキスト型」の場合、その「フィールドサイズ」を適切に設定してください。
       また、「空文字列の許可」を「はい」と設定してください。
    C フィールドが「メモ型」の場合、フォームは「テキストエリア」として生成します。

 (3)ASP作成ツールを起動します...

   (起動URL)
    ・http://127.0.0.1/aspmake/aspapri-make.asp  (ローカルサーバーの場合)
     
 (4)画面に従い操作します...

   (操作画面)この画面は、実際の画面と同様ですが、この画面からはASPの生成は出来ません。
         (ASP作成 START)の@,A・・・Gの順に操作します。この画面では、何を入力しても結果は、
          前記(1)-(作成事例)のEXCELファイルの備品台帳テーブルのデータを表示します。
          表示されている値は実際のデフォルト値です(図2参照)。
図3 ASP作成ツール操作画面

ASP作成ツール-ASPアプリケーション作成

管理台帳のようなWebでACCESS*1と連携する簡易なASPのWebアプリケーション(*.asp)*2を生成します
本APは、「Microsoft Jet 4.0 OLEDB Provider」を使用しDBをアクセスします。
生成は、単独TABLE構造のDBのみです。

  *1:ODBC-Microsoft Access Driver(*mdb)を使用)。
  *2:メインテーブル名をファイル名とします。


(準備)
 (1)DBを定義したACCESS(mdb)を用意し、必要EXCELファイル(シート)をインポートします。
   必要ファイル(シート)は、    @管理台帳ファイル(メインテーブル)    A定数ファイル(プルダウンメニュー用定数)    Bその他ファイル(例えばカウンター)    なお、Bその他ファイル(例えばカウンター)のアクセスは作り込みが必要です。    ・ Fieldの最初はField名は'ID'とし オートナンバー型で主キーとして下さい。(メインテール)(重要)    ・ Fieldの最後はField名は’更新月日’とし日付/時刻型として下さい。(メインテール)(重要)    ・ 選択項目入力を行うには、項目を格納したTableを用意してください。(プルダウンメニュー用テーブル)(重要)       その場合は最初のFieldを通番とし、2Filed目を選択値のFiledとして下さい。
 (2)ASPが動作する環境にターゲットDBをODBCで接続できるように設定して下さい(システムDSNに登録)。
 (ASP作成 START)
Step@ ODBC(システムDSN)名 (生成ASP用)
StepA mdbファイル名(パス) (本処理用) 例.MDBを仮想パスで指定。
http://127.0.0.1/aspmake/db/sample.mdbの場合、/aspmake/db/sample.mdbと入力
StepB (クリックしてください! ←※実際に次へ行くことが出来ます...

4.ASP作成ツールのダウンロード

   
>ASP作成ツールのダウンロード(図2の全体をダウンロードします)    なお、BASP21は別途ダウンロードが必要です。

5.作成ASPの動作方法

   (1)ASP作成ツールで生成作成されたASPは、必要に応じ自由にカスタマイズして下さい。      (カスタマイズ上の留意点)       ●フォーム関連        @フォームの名前(name=xxx)は、全て日本語(DBのフィールド名)になっていいます。         JavaScript等で処理する場合は、ID名(id=xx)を使用してください。        Aフォームのサイズ(size=xxx)は、DBのフィールドサイズになっています。         適宜、変更してください。       ●一覧表のテーブルのセルの長さ        テーブルの各セルは<td nowrap>としています。適宜、変更してください。       ●JavaScriptのjsファイルとStyleSheetのcssファイル        次のファイルをASP内に生成しています。        ・javascripts.js(JavaScript:./jslib/javascripts.js)        ・stylesheets.css(Style Sheet:./jslib/stylesheets.css)       ●生成されたASPのファイル名、一覧表タイトル、フォームタイトル等について        各設定項目は、生成されたASPの18行目付近にあります。適宜変更して下さい。        例は、ASP作成時のデータベースメインテーブルが bihin の場合です。        一覧表の表示順のデフォルトは、IDフィールドについて降順(新しい順)です。
18 '***次の設定値は適宜変更して下さい***
19 LPP = 20                    '一覧表の画面当りの表示行数 
20 ASPNAME = "bihinmain.asp"  '生成 .aspファイル名 
21 TITLElist = "bihin"          '一覧表 タイトル名 
22 TITLEform = "bihin"          'フォーム画面 タイトル名 
23 TITLEhtml = "bihin"          'HTML TITLE タグ タイトル名 
24 AscDesc = "DESC"             '一覧表のIDの表示順序 ASC:ID昇順 DESC:ID降順
25 '***ここまで 設定値の変更***********
(一覧表タイトル例)


(フォームタイトル例)


      ●システムテーブルについて        作成したASPを動作させるためにはシステムテーブル必要です。        テーブル仕様は、下表のとおりです。1レコード用意します。
表2 システムテーブル仕様
Noフィールド名データの型初期値備考
1IDオートナンバー1インデックスキー。値:1。フィールド名は半角。
2カウンター数値型0長整数型。小数点以下表示桁数:0。
3ログインパスワードテキスト型5678フィールド長:8
4管理者パスワードテキスト型1234フィールド長:8
5予備1テキスト型フィールド長:255
6予備2テキスト型フィールド長:255
7更新時刻日付/時刻型
   (2)ディレクトリ(フォルダ)の構成       ASP作成ツールで作成したASPの配置例を次に示します。
図4 作成したASPの配置例

+---[bihin]  ←bihinフォルダ(場所、名称任意)内につぎのフォルダ、ファイルを配置
      +--- ASP作成ツールで作成した*.asp
      +--- sendmail.asp
      +--- [jslib]
      +--- [img]

+---xxx.mdb ← データベース(Access mdb)。場所、名称任意。

+---[sendmail]  ←BASP21用フォルダ(場所、名称任意)内につぎのフォルダ、ファイルを配置
      +--- [send-box]      ←送信メール保存フォルダ(名称任意。(3)項参照。)
      +--- sendmail.log    ←送信メールログファイル(名称任意。(3)項参照。)

   (3)メール機能を使用する場合は、先ず、BASP21をインストールして下さい。      次に、ダウンロードファイルに同梱のsendmail.aspのソースコードを動作環境に合わせて修正して下さい。      赤字の部分を修正します。
図5 メール環境設定(sendmail.asp)
 8 '設定---------------↓
 9  servername = "mail.xx.mmmmm.co.jp"                              'サーバ名      (必須)
10  logname = "C:\Inetpub\wwwroot\aspmake\ap\sendmail\sendmail.log"           'メールログファイル (必須)
11  savefolder = ">#save C:\Inetpub\wwwroot\aspmake\ap\sendmail\send-box"  'メール保存フォルダ (必須)>#save はそのおまま
12  fromaddr = "foo@foo.com"                                    '発信者メールアドレス(必須)
13  subject = "稟議書通知メール"                                        'メール件名     (必須)
14  header = "〜*〜以下のとおり登録しました〜*〜" & chr(10)&chr(10)     '本文に付けるヘッダー(任意)
15  'header = ""                                                        '本文に付けるヘッダー(任意)
16  footer = chr(10) & "※このメールはホームページから発信しています。" '本文に付けるフッター(任意)
17  'footer = ""                                                        '本文に付けるフッター(任意)
18 
19'-------------------↑
   (4)ASP作成ツールに関するお問い合わせは、BBS又はメールでお願いします。

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最終更新日:2005.2.6