趣味の実物小品盆栽
模様木 ―植替え―
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植替え(樹形・植替えの仕方)
□樹形
樹形
樹(盆栽)を自分の好きな形(樹形)に出来たらどんなに楽しいだろう。樹形には、どのようなものがあるかを紹介します。 また、樹形により植える鉢のと調和も必要です。
樹 形説 明調和する鉢の形
直幹(ちょっかん) 幹が真っ直ぐに立し、上にに行くにつれ細く、枝が互い違いに順に生え(互生)る樹形。 また、根の張りが八方に張っているのが良い。 長方形・楕円形・円形
模様木(もうおうぎ) 幹の立ち上がりに変化(模様)があり、重量感のある樹形。盆栽には多い樹形。 長方形・楕円形・円形・正方形
株立ち(かぶだち) 1本の根元から、バランス良く数本の枝分かれをした樹形。幹の数は普通、3幹、5幹か多幹。 2幹のものを双幹と言う。
これに良く似た樹形に 根連りがある。これは、多数の幹が1本の根で連なっている景観的(パロラマ)な樹形。
また、樹形が似ているが同株・異株を1つの鉢に複数植えた自然の雑木林のように見える樹形を寄植えと言う。
長方形・楕円形・円形
斜幹(しゃかん) 幹が少し変化をしながら斜めに傾いた樹形。多くある一般的な形。 長方形・楕円形
双幹(そうかん) 1本の根元から、バランス良く2本の枝分かれ(双幹)した樹形。3幹、5幹、多幹のものを株立ちと言う。 長方形・楕円形
文人(ぶんじん) 細い幹が少し曲がりながら伸びた樹形。優雅な感じのする形。 円形
半懸巖(はんけんがん) 幹が曲がりながら垂れ下がった樹形。垂れ下がりの浅い(鉢の縁の位置ぐらい)を半懸巖、それより低く下がったものを 懸巖と言う。 正方形・円形・六角形
(中深鉢)
吹流し(ふきながし) 懸巖樹形が幹が立っている形。 正方形・円形・六角形
石付き(いしつき) 根が石に張りつけられて、鉢に植え付けた樹形。 長方形・楕円形

 
■挿し木苗の仕立て鉢上げ■植替え 挿し木苗木の仕立て鉢上げ(植え替え)方法

挿し木苗の鉢上げ時期は、春のお彼岸の前後が最適です。

1.鉢および用土の用意
底網(防虫網)を置く
用土は、小粒の赤玉土を用意し、出来れば、
ゴロ土(3〜5mm)と培養土(1〜2mm)を
振り分けておく(フルイで)。

フルイが無い場合は、台所の余ったプラスティック
のザルを用いる。



※一年間は、素焼きの鉢で仕立て(育成)します。
 次の年に、化粧鉢(鑑賞鉢)に植え替えます。

2.用土入れ1(@底土ーゴロ土→A肥料→B培養土の順に作業)

B培養土を中央を盛るように入れる


・1〜2mm程度の赤玉土 8割
・腐葉土        2割

 腐葉土が無ければ、赤玉土を単用



Aひと摘みの骨粉(有れば)
      @3mm前後の赤玉(ゴロ土)を2段位い入れる


3.挿し木苗の根切り(根の整理)

根に付いた土はすべて払い落とし 根を1/3程度、鋏で切り詰める。 根が長い場合は、3号鉢(直径9.5cm) に、収まるように切り詰める。 苗木が10cm以上ある場合は、 10cm以下に芽付きの様子を見て、 苗木の枝先きを切り詰める。


4.鉢上げおよび潅水

@鉢の中央に、苗木を手で固定しながら根をよく広げて置く。
 次に、一方の手で培養土(手掴みで)を、絵のように入れる。
A底から水が抜ける程、ジョウロで潅水する。






培養土



ゴロ土
底網       

5.メギの例、鉢上げ後2年目の初夏の姿(2004.3月鉢上げ→仕立て育成中:2006.6.17撮影)
  春からの徒長枝を剪定した後の仕立て中メギ。来春は、鑑賞鉢に上げる予定。(2006.6.17記)

■鑑賞鉢上げ■植替え
鑑賞鉢上げ(植替え)方法


植替えは、一般的に春のお彼岸の前後が最適です。
ただし、クチナシ、キンズは4月の中旬に行います。また、ノイイバラは2月下旬に行います。
ノイバラ(テリハノイバラ)を例に、植替え方法について述べます。 (ノイバラ植替えは、2月の中下旬に行います。2004.2.14に行いました。) 事前に用意するもの:植木用鋏、防虫網、用土(培養土とゴロ土)、水(ジョウロやバケツ) 竹はしか割ばし、小品用化粧鉢(直径10cm以下)、新聞紙等
用土は、小粒の赤玉土を用意し、出来れば、 ゴロ土(3〜5mm)と培養土(1〜2mm)を 振り分けておく(フルイで)。 フルイが無い場合は、台所の余ったプラスティック のザルを用いる。 培養土は、1〜2mm程度の赤玉土 8割腐葉土 2割の割合で混ぜて作ります。 腐葉土が無ければ、赤玉土を単用します。
植替え手順
1
2
竹はしや割ばし等で、周りの土や底の土をはらい落とします。
根元の苔も取ります。
根鉢が硬くなり、根がほぐれないこともあります。
 (新聞紙等を敷きその上で作業)

  

3

@根の1/3程を切落とします。
 長年持ち込むと根鉢が出来て土が固まっている場合があります。
 この場合は、根鉢の周りや底を1/3程度、切り詰めます。
Aここで、枝の剪定(せんてい:枝を切ること)を行います。
 剪定は、樹種により行っていいものと、よくないものとがあります。
 ノイバラは、1,2芽を残し枝先を剪定します。
 (ノイバラは、これから(今年)のびる新枝の先に花芽をつくり、
  初夏に花が咲きますので剪定が可能です)
  

4

@化粧鉢を用意し、底に防虫網を置きます。
 (鉢の大きさ(間口・口径)は、7cm前後のもの)
A次に、ゴロ土を2段程度置きます。
B次に、ひと摘みの骨粉(有れば)を入れます。
C次に、培養土を左下図のように山盛りにして入れます。
Dそして、根を整理した木を左下図のように置きます。
 (山を押しつぶすような加減で置きます)
  


5

@培養土を手で握って、根の周りに入れます。
A竹はし等で土を突いて、土が根の周りに入るようにし、
 土に馴染ませます。
 (落ち着くまで、@、Aを何回か繰り返すでしょう) 
  

6

@細かい化粧土を張り詰めます(必要時)
A苔を手で張ります(必要時)
Bバケツの水に、鉢を入れて腰水潅水します。
 または、ジョウロで十分に潅水します。 
  
植替え完成後、一週間位半日陰に置きます。その後、日なたに置き育成します。


植え替え1年後の秋のテリハノイバラの姿(2005年11月23日撮影)
2004.2.14植え替え→1年後の秋2005.11.23の姿

最終更新日:2006.6.10 TOPへ  趣味の小品盆栽TOP