剪定方法 |
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剪定方法
次の年の花つきや実つきをよくすることや、樹姿(樹形)、枝ぶりをよくするために剪定は欠かせません。
盆栽をどのような樹形にしたいのかを決めて剪定をします。
剪定は、樹にはそれぞれの性質があるためぞれぞれの樹種により多少異なります。
樹の種類により、剪定による萌芽や伸張の速度などや分花芽の化時期等を知る必要があります。
また、樹姿を崩したり美観を損なう枝(忌み枝と言う)を取り除く必要があります。
忌み枝と剪定方法
説明上葉は省略しています。赤色の枝が忌み枝を表します。
通常の剪定方法
・剪定する位置は、残す節のすぐ上を切ります。
・下の絵のように芽が同じ位置に2つできる樹は必ずかんぬき枝や重なり枝になります。(忌み枝と剪定方法―@,B参照)
この種類の樹(例.まゆみ)は、樹姿を考え一方の枝を切ります。
葉が茎の節に2つつくものを葉序が対生と言い、葉が節に1つ交互につくものを葉序が互生と言う。
・樹の性質として、樹全体から見ると上の方が勢いよく伸び、1つの枝を見ると先端の芽の方が早く伸びます。
このようなことから、樹の上の方の枝は短めに、下の方の枝は長めに剪定します。
・花芽の分化時期を前提に、剪定の時期を考慮します。せっかく出来た花芽を切ったり、
分化直前に剪定して新芽を伸ばすと花芽が出来ないことがあります。
花芽のつけ方咲き方には大きく分けて、4タイプあります。
(1)当年、伸びた新梢に花芽が出来て1年枝に咲く―秋や冬または萌芽前に剪定します。
―秋や冬または萌芽前に剪定します。(ムラサキシキブ)
(2)当年、伸びた1年枝の先端または先端に近い節に咲く(前年にすでに分化)
―花の終わった直後剪定します。(ガマズミ)
(3)前年伸びた新梢の節に花芽が出来、冬を越した2年枝に咲く(外見を見るだけで前年の内に花芽が分かる。)
―秋や冬または萌芽前花芽を確認し軽い剪定し、花後にもう一度剪定します。(ユスラウメ)
(4)前年伸びた短枝に花芽が出来、冬を越した2年枝に咲く(外見を見るだけで前年の内に花芽が分かる。)
―春先や、分化期直前に軽い剪定を行います。(ヒメリンゴ)
葉序(対生・互生)と剪定方法
葉のつき方(葉序)が対生(ついせい)と互生(ごせい)では、枝の伸び方や、剪定の方法が異なります。
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